宮古・池間島の強い太陽を浴びて育ったテリハボク(タマヌ)とクロヨナの種子油、無肥料・無農薬で育てたアロエベラなどの島の植物から抽出した原料を配合。
紫外線吸収剤をはじめ石油由来原料を一切使用していない日焼け止めです。きしみやべたつき感がなく、白浮きしないですっと肌になじみます。使うたび、肌にうるおいを与え、キメ整えてくれるので、毎日のスキンケアや化粧下地としてもご使用いただけます。

 

サンゴ礁と海洋生態系に負荷が少ないUV製品

私たちの願いは、この宮古の美しい海がこの先もずっと守られていくことです。宮古の海は、海とともに生きてきた漁師の先輩方、海を愛するダイバーの方々、ビーチクリーンを続けている多くのボランティアの方々などの絶えまぬ努力によって保たれてきました。

しかし、近年、多くの人が使用する「日焼け止め」に使用される化学物質が、サンゴ礁・海洋生態系に深刻な影響を与えていることが判明し、海外ではビーチへの持ち込みや使用が禁止されているものもあります。

ハワイでは、オキシベンゾン、オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)が配合された日焼け止めの販売が禁止され、パラオではこれに加えて、オクトクリレン、エンザカメン、トリクロサン、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、ベンジルパラベン、フェノキシエタノール、計10種類が規制の対象となっています。

その他にも、ナノサイズの酸化チタンや酸化亜鉛、パラアミノ安息香酸(PABA)、マイクロプラスチックも、海洋への深刻な影響があるとされています。

これらの有害成分は、海全体に拡散せず、人気のあるビーチやダイビング・スポットに集中して蓄積する傾向があります。そのため、宮古のようなサンゴ礁に囲まれた地域はより強い影響を受けてしまいます。

これらの成分を使用しない日焼け止めを作りたいとの想いから、試行錯誤を重ねてきました。naureタマヌUVケアクリームは、サンゴ礁や海の生物に影響を与えるこれらの紫外線吸収剤や石油由来の防腐剤などの成分を一切使用していません。日焼け止めの成分は環境負荷の低い酸化亜鉛(ノンナノ)を使用しています。
 

参考:日焼け止め成分に関する研究
例えば米国海洋大気庁(NOAA)のHPでは、オキシベンゾンのような日焼け止め成分が、サンゴ礁の白化現象を招くだけでなく、海洋野生生物の繁殖、成長、免疫系の合併症を引き起こすことを警告しています。そのほかにも、以下のような研究結果が得られています。

・オキシベンゾンによるサンゴの白化など有害性に関する研究(Archives of Environmental Contamination and Toxicology
・オキシベンゾン、オクチノキサート、オクトクリレン、4-メチルベンジリデンカンフルの有害性に関する研究( Journal of the American Academy of Dermatology
・オキシベンゾン、ナノベースの二酸化チタン、酸化亜鉛の影響に関する研究(Federation of American Societies for Experimental Biology
・パラベン等がサンゴの白化を引き起こすとの研究(Environmental Health Perspectives
・4-メチルベンジリデンカンフル、ベンゾフェノン-3、オクチノキサート、ホモサレート、オクトクリレンが高濃度で発見されたとする報告(Marine Pollution Bulletin
・酸化チタンが沿岸の植物プランクトンへ与える影響について(Sunscreens as a Source of Hydrogen Peroxide Production in Coastal Waters




私たちは、複数の研究成果と海外のリーフセーフ・サンスクリーンガイドを参考に、上記の成分を使用しない日焼け止め製品であることを示す印として、”REEF SAFE”と表記しています。

※ヘレティカス環境研究所によるHEL listや、ティム・サイクス、マット・アバド等が設立したSaveTheReefを参照。

 


宮古島の太陽を浴びて育った植物の恵み

宮古・池間島の強い太陽を浴びて育ったテリハボク(タマヌ)とクロヨナの種子油、無肥料・無農薬で育てたアロエベラなどの島の植物から抽出した原料を使用しています。

強い紫外線の環境下で育つ熱帯・亜熱帯地域の植物は、植物自ら身を守るための紫外線耐久効果が高いと言われています。その代表がタマヌやクロヨナの種子からとれるオイルです。
タマヌオイル、クロヨナ種子油を中心に、池間島で無肥料・無農薬で大切に育てたアロエベラやひまし油などの保湿成分を加えました。これら島の植物の力を最大に活かした、肌にやさしいUVケアクリームです。
 

宮古・池間島産オーガニック原料

タマヌオイル(テリハボク種子油)・・・テリハボクの種子を搾って作られる植物オイル。ハワイやタヒチなど南太平洋の島々では、伝統的な皮膚疾患の治療薬として利用されてきました。タマヌオイルにはオレイン酸やリノール酸など肌の保湿に最適な脂肪酸がバランス良く含まれているほか、天然の抗炎症成分カロフィロリードや、高い抗酸化作用を持つトコトリエノール(天然ビタミンE)が豊富に含まれています。

クロヨナ種子油・・・クロヨナは、東アジア、オーストラリア、太平洋諸島に自生するマメ科の落葉高木で、沖縄地域では葉を畑にすきこんで緑肥として使うことでよく知られています。春と秋に紫色のフジのような花をつけ、その後種子をつけます。アーユルヴェーダでは、クロヨナの種子の粉や油を内服したり、肌に塗布して湿疹などの皮膚疾患の治療薬として古くから利用されてきました。種子油には、抗酸化や紫外線耐久などの効果があることが分かっています。

ヒマシ油・・・ヒマ(トウゴマ)という植物の種からとれるオイル。はちみつのような粘度のあるテクスチャーが特徴で高い保湿効果があります。主成分のリシノール酸には痛みの緩和や炎症を抑える効果があることがわかっています。

アロエ・・・アロエは、池間島では”イシャイラズ”と呼ばれ、やけどや傷口に塗ったり、食用としても親しまれてきました。ビタミン、ミネラル、ムコ多糖類、食物繊維など200種類以上の有効成分が含まれていて、肌を保湿し整えるのに大きな効果があります。

 

使用成分について

日焼け止め成分=酸化亜鉛

酸化亜鉛は収れん性を有していることから、皮膚炎などの治療薬として使用され、化粧品においても毛穴の引き締めなどを目的に配合されています。日焼けあとのほてりを鎮めるカーマインローションに使用されるなど、化粧品原料として長い歴史をもっています。

同時に、UVBおよびUVA吸収および散乱による紫外線防御効果があるため、酸化チタンと並んでUVケア製品に使用されます。紫外線散乱効果は酸化チタンよりやや劣るとされていますが、波長が長く肌の奥深くにダメージを与えるUVAから効果的に防御すること、使用時に肌に白く残る「白浮き」やきしみ感が少ないこと、発がん性リスクが低いこと※、植物プランクトンへの影響が少ないことから、酸化亜鉛(ノンナノ)を使用しています。


※酸化チタンは、IARC(国際がん研究機関)の評価でグループ2B(ヒトに対して発がん性がある可能性がある)に分類されています。

紫外線吸収剤はもちろん、パラベン、フェノキシエタノールなどの防腐剤、合成香料や着色料などの石油由来原料を一切使用していません。
 

【不使用成分】
紫外線吸収剤/石油系界面活性剤/パラベン※1/シリコーン/エタノール/合成香料/合成着色料/ナノ化原料/鉱物油/酸化チタン/フェノキシエタノール※2/シクロペンタシロキサン※3

※1・※2 石油由来防腐剤
※3 水系生態系への影響が懸念されるとして、EUでは化粧品への配合が規制されている成分



【商品説明】
商品名:naureタマヌUVケアクリーム
容量:50g
価格:3,960円(税込み)
全成分:酸化亜鉛、ホホバ種子油、水、ラウリン酸イソアミル、グリセリン、スクワラン、テリハボク種子油(M)、ペンチレングリコール、パルミチン酸デキストリン、イソステアリン酸ポリグリセリル−2、ヒマシ油(M)、クロヨナ種子油(M)、アロエベラ液汁(M)、レプトスペルムムペテルソニイ油、ユーカリシトリオドラ油、セイヨウネズ果実油、オニサルビア花/葉/茎油、セイヨウハッカ花/葉/茎油、アトラスシーダー木油、ポリリシノレイン酸ポリグリセリル−6、塩化Na、ヒメコウジ葉エキス
(M)…宮古島産原料

【ご使用上の注意】
1.お肌に異常が生じていないかよく注意して使用してください。化粧品がお肌に合わないときは、使用を中止してください。
2.傷やはれもの、しっしん等、異常のある部位にはお使いにならないでください。
3.保管及び取扱い上の注意
(1)使用後は必ずしっかり蓋をしめてください。
(2)乳幼児の手の届かないところに保管してください。
(3)極端に高温又は低温の場所、直射日光のあたる場所には保管しないでください。
(4)汚れや雑菌が手から製品にひろがることを防ぐため、清潔な手指でご使用ください。また、容器の口に直接手指をふれないようにしてください。

紫外線とUVケア

肌を黒くし、シワ・たるみなどの光老化を招くUV-A
シミ・ソバカスの原因になるUV-B

地表に降り注ぐ紫外線には2種類あります。
日差しを浴びた後、肌をすぐに黒くする原因となるのがUV-A。
波長が長いUV-Aは、肌の奥まで入り込み、真皮にある弾性繊維を破壊するため、シワやたるみなどの光老化へとつながってしまいます。肌を黒くするというのは、紫外線が肌の奥深くまで到達することを防ぐため、体内でメラニン色素が働くことによって起こる皮膚の防衛反応なのです。
この紫外線防止効果を示す値が「PA」です。「+防止効果がある」「++防止効果がかなりある」「+++防止効果が非常にある」「++++防止効果が極めて高い」の4段階で評価されます。

一方、肌表面で炎症や乾燥・皮むけを引き起こし、肌がヒリヒリするやけどのような状態になる原因がUV-Bです。赤みがひいた後に、シミ・ソバカスの原因となります。
ただし、波長が短い分、UV-Aに比べるとオゾン層や上空の雲に阻まれ、地上に到達する量は全紫外線量の約10%程度と少量です。 日傘や帽子を使うなど、直射日光を物理的に防ぐようにすることで、ある程度防御することができます。
UV-B を防止する効果を表す数値が「SPF」です。なにも日焼け止めをつけていない状態に比べて、何倍防止できるかを1〜50+の数字で示します。(SPF50以上はすべて50+と表記)。
 

紫外線吸収剤と紫外線散乱材

日焼け止めの成分は、「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」の2つに分けられ、その成分は複数存在します。
紫外線吸収剤は、肌表面で紫外線を吸収し、化学反応によって熱などの別のエネルギーに変換して紫外線の肌内部への侵入を防ぎます。
紫外線散乱剤は、肌表面を物理的に覆って、紫外線を反射・散乱して防ぎます。代表的なものに「酸化チタン」と「酸化亜鉛」があります。紫外線吸収剤に比べ肌への負担が少ないため、「ノンケミカル=お肌にやさしい」というイメージが浸透しています。

これまで、高いSPFとPAを実現するには、UVケア商品に紫外線吸収剤の使用が不可欠とされてきましたが、処方の改善によって、naure タマヌUVケアクリームは、紫外線吸収剤を使用せず、紫外線散乱材に酸化亜鉛(ノンナノ)だけで紫外線から肌を守る優れた効果を実現しています。


自然も暮らしも豊かになるものづくり

沖縄県・宮古島の北に位置する池間島は、サンゴ礁に囲まれたとても美しい島です。人口約550人の小さな島。かつてカツオ漁で興隆を極め、海洋民族を自認する海人の島です。島の北5〜15kmには日本最大級の大規模なサンゴ礁群「八重干瀬(ヤビジ)」が広がり、多くのファンを惹きつけています。

私たちのコンセプトは、自然も人の暮らしも傷つけない「やわらかな」モノづくりです。だれもがかかわれるバリアのないものづくりの仕組み、島の自然を今より豊かにするための環境保全と再生の試み、若い世代が島と自分の未来を大切に思えるような学びの実践などを繋ぎ合わせて、地域の未来を明るく照らす豊かな循環をつくりだしたいと考えています。

タマヌオイルはこの大きな循環を動かすための最初の回転です。